きれいな水といのちを守る全国連絡会は2019年10月26日(土)、総会に引き続き結成45周年記念集会を開催しました。
結成45周年記念集会では沖縄県よりインフォームド・パブリック・プロジェクト代表、河村雅美様と全水道沖縄県企業局水道労働組合、新垣執行委員長より御講演頂きました。
河村代表には沖縄県内の水源で検出されている有機フッ素化合物(PFAS)がどういった物質であり、環境への汚染経路や人体へどういった危険があるのかを解説して頂きました。PFASは細分化すると4000~6000種類もある為、PFOS、PFOAと個別に認識するのでなく、PFASと総称して捉える必要性や日米地位協定による米軍管理権で、基地内調査の立ち入りが出来ない状況について話され、 そこから発生しうる様々な危険性や課題を指摘されました。
新垣執行委員長からは企業局での有機フッ素化合物(PFAS)調査状況や浄水場の運用状況、有機フッ素化合物(PFAS)に対する対応状況を詳細に報告頂きました。企業局では基地への立ち入り調査を要請しているにもかかわらず、認められない実態にあり、そうした状況に職員からは、「基地があるのは沖縄だけではない。他県で発生した場合どうなるのか。未規制物質が検出される可能性が 沖縄県だけなく全国で起こりうる」と懸念の声が上がっていることも紹介されました。講演の最後には「『蛇口を捻れば安心して飲める水』をいつでも供給する事を目標に、全国の仲間と連帯・団結し活動を強化する」と話されました。
質疑応答では参加者より、「有機フッ素化合物汚染の問題は沖縄県だけでなく、日本政府が日本全体で起こっている問題として捉え直すよう追求すべきでないか」という 声も上がっていました。
きれいな水といのちを守る全国連絡会としても、この問題は沖縄県のみの問題ではないと再認識しました。 今後の活動にも組み込み、取組んでいきたいと思います。
挨拶をする辻谷事務局長
講演する河村代表
講演する新垣執行委員長
講演の様子